これまでギターの左手の運指に関してたくさんの議論がなされていますが、
あなたは指を出来るだけ離さない派、とにかくバタつかせる派、どっちでしょうか??
詳しく検証していきます。
なぜ意見が分かれるのか
では、検証の前になぜ数々の教則本には指は指板からできるだけ離さない!と記載しているにも関わらず、このような論争が繰り広げられるのか・・・
古くから言われ続けているのは「出来るだけ離さない派」の意見なのですが、
下記の動画のような意見が出てきたのです。
この動画の内容としては、「ギターを練習していくうえで指を指板にくっつけたまま練習しないでくれ」というもの。
詳しくは動画をご覧ください。
では、この動画に対しての意見を含め指を出来るだけ離さない派に迫ります。
指を出来るだけ離さない派
この考えを持つ方の意見としては、以下の通り。
・無駄な動作がない
・次のフレットにスムーズに移動できる
・クロマチック練習を指を付けたまま練習することで↑二つが鍛えられる
大半の意見はこのような感じです。
長年言われている意見だけあって納得できる内容です。
指を離さないことによって無駄な動作を減らす。
そうしたら必然的に速弾き、コードチェンジも素早く行えるようになる。
確かにそうですよね。
プロの演奏を見てみても指をバタつかせている方、もしくはバタつかせて練習していたなんていう逸話は中々耳にしたことがありませんよね。
そんな意見が多いため、今回の動画には、「そんなはずはない」、「なにを言っているんだ?」という意見が多いようです。
とにかく指をバタつかせる派
そんな教則本の教えを”古い”と一蹴するのがこの、とにかく指をバタつかせる派です。
意見としては、
・古い教えを見直した新しい教えである
・前の指を置いておくと次の指の自由が制約される
・運指は離す力が大事
といったようなもの。
速弾きをするには、指のバタつきを押さえて無駄な動作をなくす必要があるという離さない派の意見とは、全く違う見解が「前の指を置いておくと次の指の自由が制約される」という部分ですね。
同じギターを弾くうえでなぜこのような食い違いが起きてしまうのか・・・
トレーニング法と実際のフォームの違い
ここで論点が違うのではないのかと疑問に感じる部分がありました。
それは、指をバタつかせる派のこんな意見。
「運指の練習をするには、指をバタつかせないと意味がない」
というもの。
ここにこの議論のすれ違いを感じました。
普段練習するフレーズを弾く際にとにかく指をバタつかせてください。
というのがバタつかせる派の意見で、それを聞いた指を出来るだけ離さない派の方は敏感に感じ取り今回のような意見の食い違いが生まれたものだと思われます。
バタつかせる派の方もこれはあくまでトレーニングの話で、最終的には指をバタつかせないで弾くとおっしゃっているようですね。
ですので、トレーニングの時の運指と実際に人前で弾く時。
例えばステージやライブリハーサルでの運指は考え方が違う。
というの事のようです。
結局どっち派が合っていたのか?
結論、最終的には指をバタつかせないというのが理想ですが、その過程には指をバタつかせる練習が必要である!
ということが真実のようです。
アプローチの入り口が違うだけで、最終的なゴールは同じということですね。
ですので、どちらが正しいというより「どちらも正しい」という結論に至りました。
同じギターという楽器の上達法ですが、全く逆の意見が出てくるのは非常に面白いですね。
まだこれからも新しい弾き方、練習法が出てくるかも知れませんが、しっかり真実を見極める力が必要となってきそうです。